仮想通貨の世界でやたらと聞くようになったICOという言葉。
私はまだ仮想通貨についての知識がなかった時、
それまでICOは「オリンピック委員会のことか？？」と思っていました。
それはIOCでしたよね・・汗
つい最近までICOもロクにしらない無知識人間でした。
ICOは仮想通貨の世界では「資金調達の場」として、
重要な役割を担っています。
最近では、Mozillaの前CEOが、
わずか30秒で3500万ドルの資金を調達したことは有名な話ですね。
それくらいICOは注目されています。
ではそのICOとはいったいどのようなものか、
ご紹介していきたいと思います。
ICOとは？
ICOとは、
「Initial Coin Offering」の頭文字をとったものです。
日本語では「新規仮想通貨公開」という意味になります。
これは株式の「IPO（新規株式公開）」を
参考にしたものといわれています。
新たな資金調達の方法として、
企業側が多く利用していますね。
ある企業や団体が新商品やサービスの開発のため資金を要するとき、
ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を使って資金調達を目指します。
「ホワイトペーパー」といわれる目論見書のようなものを公開し、
事業計画の説明をそれで行います。
その事業に賛同し、資金を援助する人は、
ビットコインやイーサリアムなどで資金援助を行います。
資金調達した側は、その見返りとして
「トークン」と呼ばれる証票を出資者に渡します。
このトークンというのはいわゆるコインのことですね。
その開発が進み商品やサービスがそのトークンで
割安で購入できたりする特典があります。
ただ、最近のICOはそちらよりも
「コインの値上がり目的」でICOに参加する人の方が
圧倒的に多いと思います。
ICOとIPOの違い
先ほども出てきましたが、
ICOとIPOは似て非なるものです。
その違いは以下のようになります。
| ICO | IPO |
| トークンを使った資金調達 | 株式を使った資金調達 |
| 仮想通貨で資金調達 | 法定通貨で資金調達 |
| 特定の取引所は存在しない | 証券取引所に上場 |
| ホワイトペーパーで判断 | 目論見書で判断 |
一番の違いは、
ビットコインなどの仮想通貨で資金調達することと、
円などの法定通貨で資金調達する違いですね。
ICOだと資金調達までに時間短縮ができ、
規制もIPOに比べるとまだまだゆるいので、
資金調達しやすい面が挙げられます。
ICOのメリット・デメリット
ICOを行うにあたってメリット・デメリットをあげておきたいと思います。
投資側のメリット
・コインの値が低いうちに買うことができる
・仮想通貨が値上がりすれば差益を得ることができる
・世界中の企業に投資することができる
投資側のデメリット
・残念ながらICOの99%は詐欺的なものが多い
・法的に守られているわけではない
・ホワイトペーパーのほとんどは日本語表記ではない
投資をする側としては、
メリット・デメリットをしっかり把握したうえで、
ICOに取り組むべきですね。
発行側のメリット
・集めた資金に対して配当義務はない
・証券会社などの仲介を必要としないので低コストで行える
・インターネットで世界中どこからでも少額から資金調達できる
発行側の中には、
はじめから資金調達だけを目的として、
投資側への還元を全く考えていない企業も少なからず存在します。
いわゆる持ち逃げですね。
現時点でそれを見分けるのは難しいですが、
なるべく透明性を実現しようとする動きも見せています。
国内初のICOプラットフォーム「COMSA」
現時点では、ICOを規制する法律もまだまだ進んでいないため、
詐欺的なICOも多数存在します。
そんな中、日本では国内初のICOプラットフォーム
「COMSA」が誕生しました。
COMSAチームが企業に対して厳しいチェックを入れることで、
COMSAからICOに至った企業は信頼につながります。
これが、今後COMSAのようなプラットフォームでないと
ICOができないというような流れになれば、
ICOに対する信頼性も出てくるのではと考えてます。
まとめ
ICOが開始された直後にコインを仕入れ、
うまくいけばそのコインが200～300倍になって
差益を大きく得ることも可能です。
しかしながら、まだままだICOで出てくるものの99％は
詐欺的なものが多いのが事実です。
安易にICOに手を出すのではなく、
しっかりホワイトペーパーなり、関わっている企業なりをリサーチして、
現状のICOという特性をしっかり理解したうえで行っていきましょう。
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