改正資金決済法で仮想通貨はどう変わったのか?

改正資金決済法の施行から1年経ってみての現在

こんにちは、バラです。

改正資金決済法が施行されたのが2017年4月。

それから丸1年が経過しました。

この1年間は、
仮想通貨の歴史の中でも、
激動の1年であったことは間違いないでしょう。

プラスの面もマイナスの面もたくさんありました。

ただこれらの出来事は、
どれも仮想通貨の業界がまだまだ始まったに過ぎない出来事だと捉えています。

まずこの1年でどのような出来事が起こったのか、
そして今後どのような動きを見せていくのか?

この辺りを述べてみたいと思います。

ちなみに「改正資金決済法ってどんな法律なの?」・・という方は、
以下のページをご参考ください。

⇒身分証提示が義務化された改正資金決済法とは?

・仮想通貨全体の価値(時価総額)の急上昇

2017年はこれまでの仮想通貨の値動きとは
全く違う動きを見せました。

2016年12月にビットコインの値は100,000円を超え、
2017年に入ってからもその値はぐんぐんと上昇していきます。

そして12月には1BTC=約240万円という値がつきました。

1年で約24倍になるという驚異の相場です。

この時、仮想通貨全体の時価総額は、
70兆円を超えていました。

1年でこれほど変わるのは、
仮想通貨以外の相場では考えられない数値ですね。

ただビットコイン以外の通貨では、
1年で200~300倍になった通貨も珍しくありません。

これが仮想通貨の相場です。

・日本国内での仮想通貨取引所によるCMの乱発

仮想通貨の価値上昇に伴って、
国内では仮想通貨取引所のCMが良く見られるようになりました。

その筆頭がコインチェックでしたね。

CM内では出川哲郎さんが1人2役を演じ、
「何でビットコイン取引はコインチェックがいいんだい、兄さん?」

というフレーズがお茶の間に流れていました。

コインチェック以外では、
ローラさんが出演したDMMビットコインのCM。

また、剛力彩芽さんが出演したザイフのCM。

どれも一時期ものすごく流れていたと思います。

特にコインチェックとDMMビットコインのCMは
「仮想通貨って誰でも簡単に持てるよ」
といったポップな打ち出しの内容が印象的でした。

今となっては「さすがに軽すぎた内容だったな・・」
と言わざるを得ないCMになってしまいましたが。

しかしながらそのCMによって、
仮想通貨への関心が高まったのも事実でしょう。

その証拠として、
取引高としては対ビットコインでは日本円が最も多くなり、
1BTC=240万円という値を付けるまでに至るのですから。

・コインチェックによるNEM流出騒動

2018年に入っても仮想通貨は堅調に推移していくとみられていました。

そう、あのコインチェック騒動が起こるまでは・・。

2018年1月26日にそれは起こりました。

仮想通貨業界全体を揺るがすほどの大事件が、
コインチェックで起こります。

有名なNEMの流出事件ですね。

マウントゴックス事件から4~5年たち、
少しずつ仮想通貨への悪いイメージが払しょくしかけた頃に、
またこのような事件が起こってしまうんですね。

このコインチェック騒動により、
「やっぱり仮想通貨って怖いものなんだ」
というイメージが世間に広まり、
これまで賑わっていたのがウソのように、
冷えこんでいくことになります。

さらにコインチェックに限らず、
国内で金融庁から認可が下りているザイフなども、
「現存しないはずの枚数を0円で取得できる」
といった不備取引を起こしてしまいます。

これらにより取引所への信用は失墜します。

・金融庁から取引業者への業務改善命令

取引所のセキュリティの高さというのは、
正直なところ、我々一般ユーザーにはわからない部分が多いと思います。

その中でお金を預けていた取引所から、
簡単に通貨が盗まれるという事実。

安易な取引が行われる始末。

今までの管理耐性がずさんだったと言えばそれまでですが、
起こるべくして起こった問題だったのだと思います。

そしてここからさらなる規制の強化が始まります。

コインチェック騒動に端を発し、
金融庁から業務停止命令や、
業務改善命令が各取引所に出されました。

これにより、今後は簡単に取引所として登録されることはなくなるでしょう。

・各ネット広告による仮想通貨関連の広告禁止

コインチェック騒動が一因となっているのは間違いありませんが、
それまでにもICOの問題がありました。

ICOには詐欺的なコインが多いのが事実です。

約9割がたはそうだとみて間違いないでしょう。

しかしながら現状のルールでは、
規制できない実情がありました。

そこで各ネット広告で規制が始まります。

まず一番初めに規制をかけたのがfacebookでした。

このfacebookで仮想通貨関連に関する広告が出せなくなりました。

そしてそれから、
Google、ツイッターが続くように規制をかけました。

これにより世間から見ると、
「仮想通貨はやっぱり詐欺だから広告が出せなくなったんだ・・」
というような見方が大勢になり、さらに仮想通貨へのイメージは失墜していきます。

・今後の仮想通貨はどうなる?

・・とここまで1年間の流れをまとめてみました。

客観的に見れば、
まさしくジェットコースターのような流れだったと思います(笑)

そして現状を冷静に見れば、
もう終わってしまった業界だとみられていますね。

ただ私はそうとは全く考えていません。

去年が「仮想通貨元年」と言われていましたが、
私に言わせれば今年ことが「仮想通貨元年」だと捉えています。

今までが仮想通貨に対するルールがあまりにも稚拙だった。

それは仮想通貨の取引所が簡単に作れることや、
CMの内容を見ればそれが明らかでしょう。

例えば今の証券会社があのようなポップなCMを流せるでしょうか?

あるいは簡単に証券会社が作れるでしょうか?

ここから見ても、
ルール、規制が甘いと言わざるを得ません。

今までが甘かったのは事実ですが、
仮想通貨に関してはここからだと感じています。

ここからさらに規制を厳しくして、
まずは簡単に取引所を作ることが出来ないようにすることが先決。

そしてICOの取り締まりですね。

この部分が解決しないと、
仮想通貨への本当のクリーンさが見えてこないと思います。

ただ、いまのICOが魅力的なのも事実

1年で何百倍もする通貨が出てくるのは、
今の体制だからと主張する方もいます。

ただそれだとやはりあまりにもギャンブル性の高いものになってしまうので、
個人的には透明性を優先させた体制として整ってほしいです。

そして実需ですね。

まだまだ実需には時間がかかるかもしれませんが、
各企業、地域で実験が行われています。

これが実用化し、
一般に広がれば仮想通貨が身近に感じることが出来ると思います。

ここからさらに仮想通貨に対する親近感が
わいてくることを望みたいですね。

 

⇒仮想通貨交換業者の行政処分で業界は良くなるか?

⇒仮想通貨に対する世界の法律ってどうなってる?

⇒本人確認が義務化された改正資金決済法とは?

2 Comments

admin

仮想通貨取引所 比較ナビさま

コメントありがとうございます。
現在、全体的にサイトの構成を変更しているところです。
変更が一通り終わりましたらまた記事を更新していきますね^^

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