今やビットコインの価格も50万円をゆうに超え、
1年前とは比べ物にならないほど
通貨としての価値が上がってきている状況です。
しかしながら、そのビットコインの通貨としての始まりは
ちょっと考えられないようなことからスタートしています。
今回はビットコインの通貨としての
始まりの部分をご紹介していきたいと思います。
通貨としての起源
ビットコインが初めて通貨として使われたのは、
2010年5月22日といわれています。
もともとビットコインというのは、
オンラインゲーム内で使われている通貨のようなものでした。
ドラクエやファイナルファンタジーをやったことがある方ならわかるかもしれませんが、
「ゴールド」や「ギル」がそれに当たりますね。
そんな時、ある人が「誰かビットコインとピザを交換しませんか?」
というメッセージを送った人が現れました。
常識で考えたら
「ゲーム内の通貨と本物のピザなんか誰が交換するか!!」
という感じですよね(笑)
・・ところがですが、
このメッセージを見た人が本当にピザを2枚届けたということが起こりました。
ビットコイン1万枚とピザ2枚の等価交換。
リアルな世界でビットコインが初めて現実物資と取引が成立した瞬間でした。
この日を俗に「ビットコインピザデー」といわれています。
ビットコインがこの件で価値を認められたことで、
この後、通貨として現金と同じ地位をたどることになります。
通貨のシンデレラストーリーですね!
ここで重要なことなのですが、
何がすごいって、通貨で大切な3つの条件を満たしているということなんです。
1.価値の尺度ができた
この時、
ピザ2枚=1万ビットコイン
という図式が出来上がりました。
これは、商品やサービスを計る価値基準が示されたということです。
2.価値の交換
通貨において何より大切なことです。
商品・サービスの売買の際に決済の手段としてビットコインが使われました。
3.価値の保存
ピザとビットコインを交換すれば、
ピザはもちろん食べたらなくなってしまいますが、
ビットコインはその後も通貨としての価値が保存されるようになります。
これら3つの観点から
ビットコインは通貨としての体をなしていくことに成ります。
以上がビットコインが通貨として使われた始まりの部分です。
サトシ・ナカモトというビットコイン生みの親
ビットコインを開発した人物は、
「サトシ・ナカモト」という名前の方です。
名前だけを見ると日本人のようにもみえますね。
しかしながら実際は日本人なのか、アメリカ人なのか、
それとも団体名をさしているのか、
それ以前に存在しない人物なのか・・
真相はいまだに謎に包まれたままです。
ただ、サトシ・ナカモトと名乗る人物が、
2008年、革命的な論文を発表します。
今の仮想通貨の元となる理論であり、
「P2P電子マネーシステム」という管理者なしで
オンラインで安全にお金をやり取りできる技術を発表しました。
※P2P電子マネーシステム
・・第三者機関をを介さず個人対個人で直接取引できるシステムのこと
この論文は世界に衝撃を与えました。
翌年の2009年、
この論文をもとにソフトウェアの開発がなされ、
ビットコインが初めて発行され運用が開始されます。
サトシ・ナカモトはコミュニティの仲間とともに開発に尽力したといわれています。
当初はゲーム内で使われていた通貨に過ぎないビットコインが、
世界に普及していくなんて普通じゃ考えられないですね・・。
でもこのようなことがネットの世界ではよく起こります。
例えばfacebookを立ち上げたマーク・ザッカーバーグも
もともとは「女の子と遊びたいから」という理由で、
女子学生の顔を比べて勝ち抜き投票させるサイトが始まりのきっかけとなっています。
それがのちのfacebookとなり世界的なSNSサイトに成長します。
そういう意味でネットというのはまだまだ未知の世界なんでしょうね。
・・と話は戻り2010年、
サトシ・ナカモトはそのコミュニティを去ることになります。
プロジェクトを仲間に譲渡し、
彼は100万BTCを手にし、第一線を去っていったとされています。
100万BTCですよ!!
今の金額でいったら1000億円を優に超す資産に膨れ上がっていますね。
ただ、彼の正体は結局わからずじまいです。
このまま謎に包まれた人物で終わるのかもしれないですね。
以上がビットコインが通貨としてスタートした歴史になります。
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