仮想通貨の技術としてのブロックチェーンは、
今後の未来に影響を及ぼすことは間違いないでしょう。
ただ、今の時点で完璧な技術かと言えばそうではありません。
まだまだ問題点が存在することは否めません。
マウントゴックス事件やコインチェック騒動が、
我々にとっては一番身近な出来事でしょう。
目次
仮想通貨の9つのリスクと問題点
そこで、今回は仮想通貨で気を付けるべき、
9つのリスクを紹介していきたいと思います。
1.ハッキングによる仮想通貨の盗難
まさしくコインンチェックで起こった騒動のことです。
取引所に仮想通貨を預けていたとしても、
取引所のセキュリティが甘いとこのようなことが起こり得ます。
取引所のセキュリティ自体を私たちがどうすることもできません。
そのため、取引所に全てのコインを保管しておくのではなく、
コールドウォレットなどを用いて分散して保管することが大切です。
2.価格変動のリスク
価格変動はリスクとリターンの表裏一体になりますが、
1日での値動きはFXや株式よりも激しく動きます。
株式のように値幅上限がありませんので、
上がる時は一気に上がりますし、
下がる時も一気に下がることがあります。
日頃から市場動向を気にしておく必要がありますね。
特に要人発言や、国の規制などはアンテナを張っておく必要があります。
3.仮想通貨交換業者の倒産
マウントゴックス社のように破綻してしまう交換業者があります。
特に、金融庁に登録されていない業者はリスクが高いです。
そのため、交換業者を選ぶときは、
金融庁の認可を受けた業者を選び、
会社更生法、民事再生法などの手続きが行われる交換業者を選ぶようにしましょう。
4.誤送金のリスク
仮想通貨を送金するときに、
相手のアドレスを間違って送金してしまう場合があります。
もし間違って送ってしまっても取り消すことはできません。
メールアドレスのように、
相手がいなければエラーが出て戻ってくることもありますが、
基本的には戻ってこないものと考えましょう。
そのため、相手に送金するときは、
複数回のアドレスチェックが必要です。
5.何らかのシステム障害
システムに何らかのエラーが起こり、
ネット回線やシステムに障害が起こった時です。
仮想通貨を扱うときは、
あまり古いPCやスマートフォンを利用するのは控えた方がいいです。
またこまめにPCやスマートフォンのメンテナンスを
行っておくとよいでしょう。
6.法律の改変
これは国内に限らず、
特に主要な国の法律改変が行われると、
値動きに影響を及ぼすことがあります。
ただ、確かに全面的に仮想通貨を禁止する動きがあれば、
マイナス要素としてネガティブな動きを見せるかもしれませんが、
個人的には法律の改変が行われるのは私は賛成です。
まだまだ法律的にザルな部分が多すぎるので、
規制が必要だと考えています。
特にICOに関しては早急に規制が必要ですね。
7.リプレイアタック
ハードフォークによってコインが分裂した際、
そのタイミングで2重の送金を狙おうとすることがあります。
ハードフォークは同じブロックチェーンを2つに分けることなので、
それまでのデータとしては同じものが並びます。
そこをついて2重の送金を狙う手口があります。
ハードフォークの際の取引は絶対にやめましょう。
そのため、自分が保有している仮想通貨の分裂情報などには
特に気を付けて情報を仕入れておきましょう。
8.51%攻撃
分散型の管理で懸念されている事項の1つです。
特にビットコインではマイナー同士により管理されていますが、
悪意のあるマイナーが過半数を占めると、
ブロックチェーンに不当な承認をすることができます。
現実的には起こりえないこととされていますが、
100%ではありません。
これも個人ではどうしようもないことですが、
日頃からアンテナを張っておく必要があります。
9.秘密鍵の漏えい
ハッキングなどのサイバー攻撃を受け、
秘密鍵の情報を抜き取られると、
仮想通貨が盗まれる危険性があります。
ホットウォレットでの管理で起こり得ることです。
この対策としては、
コールドウォレットを用いてオフラインで管理することが大事です。
まとめ
以上のように、
メリットがある一方で、デメリット(リスク)もまた存在します。
まだまだ仮想通貨業界は未熟な部分があることも否めません。
ただ、「だから仮想通貨なんて詐欺なんだ」と短絡的になるのではなく、
メリットの部分が大きいからこそここまで注目されていることも事実です。
リスクと向き合っていくことは大事です。
自分の資産を守りつつ、
仮想通貨と付き合っていくようにしていきましょう。
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