仮想通貨に欠かせないブロックチェーン技術ですが、
そのブロックチェーン技術の中で重要な役割を担っているものが
「マイニング」というものです。
このマイニングについて
解説していきたいと思います。
ブロックチェーンについて詳しく知りたい方はこちらをご参考ください。
⇒仮想通貨を支えるブロックチェーンの仕組みをわかりやすく解説!
マイニングの由来
そもそもこの「マイニング」という言葉ですが、
もともとは「採掘」という意味を表します。
ビットコインは、
発行上限が2100万枚と決められています。
その上限ある資源を、
金の採掘に例えられてそう呼ばれるようになりました。
ビットコインのマイニングは、
あくまでもオンラインのネットワーク上で行われるものですので、
つるはしを持って鉱山に向かうわけではありませんが(笑)
マイニングの4つの役割
マイニングには大きく分けて、
4つの役割があります。
1.トランザクション(取引)の検証
2.ナンスの発見
3.承認作業
4.コインベース
1.トランザクション(取引)の検証
1つ目の作業はトランザクションの検証です。
例えば、
「AさんがBさんに1BTC送金した」
という取引が発生したとします。
その取引が正当なものかどうかを確認することが、
マイニングの1つの役目です。
・成りすましの確認
これは悪意のある第3者が、
取引データを改ざんして自分のところに送金させていないかを
確認する作業です。
これを防ぐために、
マイナーは公開鍵を利用して本物のAさんであるかどうかを確認します。
・二重使用の確認
もう1つは、
Aさんが残高を不正に水増ししていないかを検証します。
これは、ブロックチェーンの電子台帳を参照にして
確認を行います。
これが1つ目のトランザクションの検証です。
2.ナンスの発見
マイナーたちが一番力の入れているところが、
他でもない、この「ナンスの発見」になります。
直前のブロックと新しく生成されたブロックを
つなぎ合わせるためには、
暗号(ナンス)が必要になります。
このナンスを見つけたマイナーに、
報酬としてビットコインが発行される仕組みになっています。
このナンスですが、
ハッシュ関数により出来ているものです。
ハッシュ関数は、
英数字で構成されている文字列のことです。
「zik93nk87u3olmis・・・」
というような形になっているものです。
このナンスを求めるために、
マイナーが競って計算問題にあたります。
しかし計算問題とはいいながらも、
何か計算式があって求められるものではありません。
1から順番に打ち込んでいき、
正解を探すしか方法がありません。
そのため、マイナーは高性能のマシンを取り入れ、
いち早くナンスを見つけ出せるようにしています。
3.承認作業
晴れてナンスを見つけたマイナーは、
新たなビットコインを受け取ることができます。
ですがその前に承認作業というのがあります。
これは見つけたナンスが
本当に正しいかどうかを検証することです。
この検証をするのは、
ナンスを見つけることが出来なかったマイナー、
つまりナンスを見つけたマイナー以外全員の作業になります。
ナンスを見つけるのは難しいものですが、
逆に見つかったナンスが正しいかどうかを検証するのは簡単です。
この検証を6回行われることによって、
より安全にブロックをつなげることを行います。
これを「シックスコンファメーション」と言われています。
4.コインベース
承認作業が完了したら、
最後にナンスを見つけたマイナーが、
ビットコインをもらう手続きを行います。
これをコインベースを書き込むと表現します。
これを行うことによって、
ようやくビットコインを受け取ることができます。
この1連の作業が、
約10分ごとに繰り返し行われています。
まとめ
ビットコインの新規発行は、
理論上、2140年ごろに上限を迎えることになります。
では2140年、発行上限に達してしまったら
マイナーはいなくなるのか?という疑問があります。
ただまだまだ100年以上先の話なので、
どうなるかはわからない状態です。
マイナーや開発者の協議によって、
今後が変更される可能性も十分にあります。
今後のマイニングの動向に注目ですね。
⇒プルーフ・オブ・ワーク(PoW)とは?仕組みをわかりやすく解説
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