現在のインターネット上では、
さまざまな情報を自由に見たり聞いたりすることができます。
ユーザーにとっては素晴らしい世界です。
自分がほしい情報を検索すればすぐに手に入ります。
また発信側は、
簡単に情報を発信することができます。
インターネットが誕生して間もないころは、
テキストデータのやり取りのみでした。
ネット上の著作権問題
しかしネットも進化して、
今では画像や音声、動画まで簡単に発信することができます。
そこで問題になってくるのは、
「著作権」の問題です。
発信をするのが容易であるのと同時に、
ネットの世界では複製も簡単にできてしまいます。
そのため、他人の著作物を無断で使用する
自体が起こっています。
実際にyou tubeなどの動画サイトで、
アーティストのPVやアニメの放送が
丸々アップされているのを見たことはありませんか?
著作権者がyou tubeを使って自分の著作物を利用するのは問題ありませんが、
それを無断使用してyou tubeにアップすることはもちろん違法です。
ただ、著作権違法は親告罪になります。
つまり、著作権を所有するものが自ら、
1つ1つの違反行為を告訴して初めて著作権違法となります。
ネット上に溢れかえっている情報を1つ1つ申告するのは、
物理的に困難になります。
このような問題に対して、
注目されているのがブロックチェーンの技術です。
Uproov
例えば「Uproov」というアプリケーションが存在します。
これはブロックチェーンの技術を利用して、
著作権の認証を行うというものです。
Uproovを介して投稿された音楽や映像などは、
ブロックチェーン内で記録されます。
そのため、もしその記録されたデータに
少しでも似たようなものが存在した際、
その記録を用いてオリジナルの証明が可能になります。
将来的には、
違反しているデータはないか、
ネット上をパトロールできる機能も搭載する見込みです。
これが出来上がることによって、
著作権違法のデータがネット上になくなる日が来るかもしれません。
dotBC
「dotBC」というサービスは
2016年8月にベンジー・ロジャース氏によって開発されました。
これは音楽ファイルの中にレコーディングされた楽曲データや、
権利者間の収益配分などの情報を埋め込むことができます。
そしてそれをブロックチェーンで管理することによって、
ネットワーク化されたデータベース上において、
全ての著作権情報を管理するというものです。
またdotBCには「MVD」と呼ばれるデータをファイルに埋め込むことによって、
音楽が購入された時に権利者へ自動に対価が支払いが行われます。
まとめ
上記に上げたサービスが実用化されるまでには、
まだ時間がかかるかもしれません。
しかしながらこれらのサービスの登場により、
ネット上の著作権の問題解決に大きく貢献していくことは間違いないでしょう。
ブロックチェーンという技術が仮想通貨だけにとどまらず、
幅広く実用的な部分に浸透していくことを望みたいですね。
「ブロックチェーンって何?」という方は下記の記事をご参考ください。
⇒仮想通貨を支えるブロックチェーンの仕組みをわかりやすく解説!
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