2017年に三菱東京UFJ銀行で、
今後10年で1万人の人員を削減するという計画が報道されましたね。
一言でいえば「銀行員の大リストラ」が行われます。
MUFGだけでなく、みずほ銀行や三井住友銀行でも、
同じように人員削減の計画がされています。
メガバンクの銀行員といえば、
一流大学を卒業して就職面接で勝ち残った精鋭たちが選ばれたメンバーばかりです。
そのメンバーがAIの出現によって職を追われることになります。
それが今の世の中です。
これを恐ろしい世の中になったと捉えるか、
チャンスと捉えるかは考え方次第ですね。
銀行の役割
そもそも銀行ではどのような業務が行われているでしょう?
それは主に以下の3つの業務になります。
・お金を預かり管理する(預金)
・お金を貸し出す(融資)
・お金を決済する(送金・引き落とし)
個人として銀行と取引がある関係としては、
預金することが一番多いと思います。
日本人の99%は日本円を所持しており、
そのお金をどこで保管するかといったら
銀行で預金するでしょう。
その預かる業務(預金業務)が1つです。
一方でもう1つ大きな銀行の役割としては、
送金をすることにあります。
基本的に国内で送金するときは、
銀行を通してやり取りすることになります。
その送金時に銀行は手数料として、
数百円~数千円の利益を得ます。
これが海外送金となると、
さらに手数料も日数もかかることがあります。
しかし多くはこの送金の部分で、
新たに仮想通貨にとって変わられようとしています。
仮想通貨の決済
仮想通貨はブロックチェーンの技術により、
信頼性を得ています。
そしてブロックチェーンは中央のサーバーのみで管理すわけでなく、
分散された端末同士で管理し合います。
一番の魅力は銀行を介して送金することよりも、
仮想通貨を介しての方が手数料が格段に安い。
そうなった時に、
銀行を利用する人がはたしてどれだけいるだろうか?
仮想通貨の方が法定通貨よりも便利だと認知されると、
法定通貨を利用する人が少なくなります。
そうすると日本円から仮想通貨に変えて、
銀行に預金する人もいずれ減っていくことになるでしょう。
そうなった時、
はたして銀行は必要な存在でいられるでしょうか?
銀行の新たな試み
もちろん銀行側としては、
今後「ジリ貧」になっていくということを自覚してます。
その上でそうならないように新たな取り組みも行っています。
例えば三菱東京UFJ銀行では、
「MUFGコイン」の導入を目指しています。
一番の目的は、
ブロックチェーンの技術で分散型のネットワークを構築し、
経費削減を目指すことです。
一般的な仮想通貨は通貨単位がそれぞれ異なりますが、
MUFGコインは1コイン=1円として発行されます。
そしてこのコインは銀行の信用力がそのままコインの価値になります。
対円との為替変動がなく、価値が安定することによって、
MUFGコインの普及を目指しています。
まとめ
ここまで銀行が近い未来になくなるのではという説を書きましたが、
実際のところ、銀行がすぐになくなるということはないでしょう。
そもそも銀行は国にガチガチに守られています。
りそな銀行がいい例ですね。
りそな銀行の経営悪化により、
政府から2兆円弱の公的資金が注入されました。
その瞬間、りそな銀行は国有化とかしました。
(現在は公的資金をすべて完済しています)
銀行経営が不安になると、
日本経済にまで影響が起こるとされているためです。
今後ももし、経営危機に陥った銀行が現れたとすると、
国が何らかの介入をすることは間違いないでしょう。
なのでこの規制が変更されない限り銀行自体は安泰でしょうが、
そこで働く人は別問題です。
冒頭で紹介したように、
大リストラが行われ人員削減されるのが事実です。
これが今後は銀行だけの問題でなくなっていきます。
AIの登場により職を追われる人は多数出てくるでしょう。
そうならないように自分の状況を今一度振り返り、
その時が来る前に対応する力が必要です。
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