ビットコインは法定通貨のような中央集権型の管理ではなく、
非中央集権型の通貨として誕生しました。
そしてもともとのビットコインとしての使い道は、
モノのやり取りの手段として、
つまり交換価値としての役割を果たしていました。
(ビットコイン1.0)
しかしながら、ビットコインの使い道はそれだけではありません。
ビットコインはブロックチェーンという根幹技術により
支えられている仮想通貨です。
そのブロックチェーン技術を応用させて、
新たな用途に利用する動きを見せています。
これを「ビットコイン2.0(ブロックチェーン2.0)」といいます。
また、この技術を応用して作れたものをDApps(ダップス)といいます。
では具体的にビットコイン2.0とはどのようなものがあるのか?
それを紹介していきたいと思います。
ビットコイン2.0の具体用途
ビットコインでは、主に以下の2つの利用に注目されています。
1.独自通貨の発行
例えば、ビットコインのブロックチェーンを利用したプラットフォームとして、
カウンターパーティーと呼ばれるものがあります。
これを利用すると、
誰でも簡単に新しい仮想通貨を作りだすことが可能です。
最近では特にイーサリアムのプラットフォームを利用した、
新たな仮想通貨が多く誕生しています。
イーサリアムがこれほど時価総額が上がってきた背景には、
プラットフォームとして台頭してきたことがあげられます。
2.スマートコントラクト
スマート=賢い、コントラクト=契約、
これがもともとの意味になります。
賢い契約、これは契約の自動化のことを指しています。
そして契約とは、取引行動全般をさします。
つまりスマートコントラクトとは、
「取引行動記録が定めれらたルールによって自動的に行われるしくみ」
のことを指します。
スマートコントラクトは、
単なる価値交換としての役割だけでなく、
受け渡しに条件を付けることが可能になります。
これにより、金融や不動産などのシェアリングエコノミーを自動化したり、
企業運営を自動化したりすることが可能になります。
ビットコイン2.0の代表的な仮想通貨
イーサリアム
イーサリアムは今や時価総額がNo.2の仮想通貨になりました。
2015年に誕生したばかりでまだ新しい仮想通貨ですが、
その利便性に期待が高まり、時価総額No.2まであがってきました。
このイーサリアムのプラットフォームを利用した、
新しいアルトコインが次々に誕生しています。
イーサリアムのプラットフォームを利用すると、
そのイーサリアムの需要も高まります。
リップル
ビットコインは送金が遅いことがネックになっていました。
決済を行っても、10分~30分ほどかかってしまうこともあり、
送金手段として課題を抱えていました。
ここで登場したのがリップルです。
リップルではわずか3秒で送金が完了できます。
また、「ハブ通貨」として、
他の通貨の中継地点となり、
あらゆる通貨同士の送金も実現できるように試みています。
これが実現すれば、
リップルの価値はさらに上がるでしょう。
まとめ
仮想通貨は現状やり取りとしての通貨(ビットコイン1.0)、
それ以前に投資対象としての通貨という側面でしか見られていないの実情です。
これを打破するためには、
実需に基づいた流通が必須になってきます。
それがビットコイン2.0といわれる新しい仕組みです。
実際に国内でもMUFJ銀行が実験に乗り出したり、
地域でも仮想通貨が実験的に使われるようになってきています。
これが当たり前のように流通する時代になれば、
仮想通貨の見方も変わってくるでしょう。
そのような時代も遅からず来ると確信しています。
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