ビットコインはもともと、
インターネットのコミュニティ内で扱われていた、
いわば「ゲーム内のコイン」に過ぎない存在でした。
そんなビットコインが、
どうしてこれほどまでに広がりを見せるようになってきたのでしょうか?
背景としては1つの出来事で一気に広まったわけではなく、
いろんな出来事がありここまでメジャーになりました。
そのきっかけとなっている事象を
それぞれ紹介していきたいと思います。
1.キプロス危機
ビットコインが世界中に知られるようになる1つのきっかけとして、
キプロス危機が挙げられます。
キプロス危機は2013年3月、
ギリシャの金融危機により、
キプロスの銀行に不良債権が発生します。
それを機に、預金者がビットコインに変える動きを見せます。
ユーロからビットコインに資金が流れました。
実際に2012年12月の時点でが、
1BTC=1,000円ほどでしたが、
2013年3月時点で
1BTC=8,000円と8倍の高騰を見せています。
これがビットコインが注目されるようになった、
1つのきっかけであるのは間違いありません。
2.中国人による資金流出先として
そして世界中でビットコインをメジャーにさせた一番の理由が、
中国人の利用によるものです。
中国政府は国内通貨の海外流出を防ぐため、
規制を強く敷いていました。
具体的には、
外貨に換えられる年間上限額を1人5万ドルまでと決められていました。
また中国元の通貨安に不安を覚える人もたくさんいました。
これに対して中国国内の富裕層が目に付けたのが
他でもない「ビットコイン」でした。
ビットコインを介せば海外に資金を流出することができる。
そして自分の資産を守る手段としてなり得るビットコインとして、
一気に中国で注目が集まるようになります。
この影響で、
この頃1BTC=20,000円だったビットコインが、
一気に1BTC=120,000円ほどの値がつくようになります。
これが2013年12月のことです。
ですがこの事態を受けて中国当局は、
「金融機関のビットコイン取引禁止」の措置を取ります。
その影響を受けて、ビットコインは一気に値下がりし、
最高値の半分以下にしばらく落ち着くことになります。
しかしながら国内でのビットコイン取引がなくなることはありませんでした。
しばらく値は低空飛行でしたが、
2017年にかけてまたじわじわ値を上げていくことになります。
そして再び1BTC=100,000円を突破することになります。
この状態を受けて、さらに中国当局は規制を強化します。
ここから中国人のビットコイン利用者が一気に少なくなっていきました。
3.日本人の台頭
中国人に変わりビットコインを利用し始めたのが、
日本人でした。
一番のきっかけは2017年4月に
改正資金決済法が施行されたことが大きいですね。
これによりTVでも取り上げられることが多くなり、
ビットコインへの注目は国内で一気に広がっていきます。
事実、世界中のなかでビットコイン保有率が一番高いのは日本でした。
そして2017年12月に1BTC=2,000,000円
を超える値に到達します。
まとめ
以前の記事でも紹介しましたが、
ビットコインが注目される背景としては、
経済危機や法整備が行われるときなどに大きく影響されます。
詳しくはこちらの記事で。
今後も法整備の強化や経済危機というものは、
歴史上必ず起きます。
そのたびに注目され、長い目で見れば値はあがっていくでしょう。
実需も整ってくるとさらにですね。
だからこそ、
歴史上、値に影響を受けてきた出来事を知ることは、
今後の値動きを考えるうえでかかせないことです。
それを知ることで、
値が上がった下がったで一喜一憂することがなくなります。
このブログでもその一喜一憂しないために、
ためになる情報を随時発信していきたいと思います。
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