私が知人や友人と飲みに行ったりするときに、
ちょくちょく仮想通貨の話になることがあります。
その中には仮想通貨をすでに持っている人もいれば、
全く仮想通貨のことを知らない人もいます。
そんなときに仮想通貨を知らない人から今でも良く聞くフレーズ、
「ビットコインって円天と同じような詐欺のやつでしょ?」
これです(笑)
いまだによく聞きますね。
私自身は「まあ、違うんだけどなあ・・」
とは思ってしまうのですが、
なぜ世間はそう思ってしまうのか??
そして実際にビットコインと円天は何が違うのか?
その辺りをちょっと考えてみました。
目次
世間の人がビットコインと円天を同じにする理由
円天の詐欺商法
まず円天とは、
株式会社L&Gという健康食品会社が発行したものになります。
通貨というよりはポイントに似た感じですね。
楽天やビックカメラで付いてくるポイントに近いイメージです。
ただ楽天やビックカメラと大きく違うのはそのポイントのあり方。
楽天やビックカメラは購入価格の数%がポイントになりますが、
円天は3か月後には購入価格の100%がポイントとして獲得できるところ。
10万円で商品を買ったとしたら、
3か月後には10万円天が手に入ることになります。
その円天で10万円分の商品が買えるようになります。
ということは、何もしなくても3か月たてば、
同じものが永遠に買える仕組み・・
この時点で「おかしい・・」と気づけばまだいいものの、
L&Gは「美川健一」や「細川たかし」などの有名人を利用し、
信頼性を利用者から得ます。
そしてさらに資金が集まる・・
しかしながら、資金が入ってきてもそれを配当分に回す、
というねずみ講状態に陥ってしまいます。
それはそうですよね、
ポイントの貯まり方が尋常ではないのですから、
資金がショートするのはよく考えればごく当然な結末でした。
ビットコインが詐欺扱いされる背景
次にビットコインが詐欺扱いされる理由ですが、
私は大きく2つの理由があると思っています。
1.マウントゴックスやコインチェックによるハッキング事件
厳密にはこの2つには大きな違いがあるのですが、
世間では同じような事件として見られているでしょう。
マウントゴックスも当初はハッキングにより、
ビットコインが失われたとされていました。
(ただ今は社長が私的流用したという疑惑もありますが真相はわかっていません)
コインチェックでもNEMのハッキングにより、
仮想通貨への信頼性が一気に揺らぎました。
仮想通貨に精通している人からすれば、
「コインチェックが悪かっただけで仮想通貨が悪いわけではない」
ということは言わずもがなですが、
世間一般からするとそういう見方はしてくれません。
「やっぱり仮想通貨って危ないものだ」
「お金が取られてしまうなんて仮想通貨は詐欺だ」
となってしまいます。
2.ICOなどによる詐欺コイン
そもそも世間一般の方では、
ICOという言葉自体も聞きなれないかもしれませんが、
このICOも「仮想通貨=詐欺」を助長している一因になっているのは間違いありません。
実際に1000種類以上あるコインの中で、
本当に出資者のための企業努力をしているところは
本当に数%に満たないでしょう。
90%以上は何もしていない、
あるいはトンズラしている状態です。
この状況を客観的にみると、
「仮想通貨=詐欺」というのもあながち間違いではないのかもしれませんね・・。
結局ビットコインと円天は本当に違うのか?
前提として言っておきたいことは、
この記事内に関しては技術的なことを述べるつもりはありません。
技術的なことで言えば、
円天
・発行量が自由
・L&G社の管理下なのでいくらでも水増し可能
・円天=L&G社
ビットコイン
・発行量が定められている
・分散型の管理なので1人が改ざんすることは不可能
・ビットコイン≠アルトコイン≠取引所
など細かく言えばきりがありません。
ただ世間は「ビットコイン=アルトコイン=取引所」ということで、
全てを一括りにして判断してしまいます。
そう考えたときに、
詐欺的なコインがICOで多くあるのも事実。
そして取引所にある自分の資産が盗まれてしまう、
これじゃあ危なくて仮想通貨なんて手が出せるわけがない。
このような考え方になってしまいます。
自分も仮想通貨に詳しくなかったら、
そう思っていたでしょうし。
事実として自分のお金が詐欺的要素で取られることがあることを考えると、
円天と仮想通貨に決定的な違いがあるとは現時点では言えないかもしれません。
仮想通貨のマイナスイメージを払拭させるには?
今は仮想通貨に対して
マイナスイメージを持っている方が大多数でしょう。
何よりその一番の原因として、
現時点では仮想通貨は投機的な対象としてしか、なり得ていないからです。
これを払拭させるには、
多大な時間とパワーが必要だと思います。
私がこのブログでよく言っていることですが、
本来、仮想通貨は「実需」と「投資」の2つの側面を持ち合わせています。
しかしながら悲しいかな、
現状では「実需」の部分が伴っていません。
一部の店舗ではビットコインの決済が可能になったものの、
まだまだ一般的になるまでには時間がかかるでしょう。
これが一般的になったときに、
初めて仮想通貨は認知されるようになったと言えると思います。
そこに至るまでにはこれから何年かかるかはわかりません。
ただ必ずそうなる日は来るでしょう。
「仮想通貨を持っていて当たり前」という時代になる前に、
今から仮想通貨に触れておくことはすごく大事なことだと確信しています。
まだ仮想通貨を持ったことがない人でも、
少しずつ仮想通貨に触れていきましょう。
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